フリーランスの仕事の探し方!収入と悩みを聞いてわかった真実とは?
2016/07/18
「フリーランス」いい響きです。
この言葉だけで、仕事がデキそうとか自立した大人っぽい気がして憧れますよね。
私はデザイン系の専門学校に通っていたのですが、30代にもなれば専門学校時代の友人や知り合いがフリーランスになっていたりします。
フリーランスの人って忙しそう(勝手なイメージ)と気を使ってしまい疎遠になっていたのですが、久しぶりに会うことができました。
今日は、そのフリーランスの友人から聞いた話が憧れてるようなカッコイイだけのものではなく、結構シビアでとてもリアルだったのでご紹介します。
フリーランスになりたいというあなたには、最後まで読んでいただければと思います。
フリーランスの仕事の探し方を聞いてみた
まず、フリーランスと聞くと、好きなように働いて自由な時間が過ごせそう。
こう考えている人、多いのでは?
私も、その一人でした。
最初にハッキリ言います、そんなに世の中は甘くないと。
まずは、友人に聞いたフリーランスの仕事の探し方をご覧ください。
【フリーランスの仕事の探し方】
前提:特定の分野や技術で稼げる能力を持っている
①自分を営業する、または仕事を紹介してもらう
②仕事の依頼を受け、それに応える
③報酬をいただく
この流れで仕事をこなしていきます。
そんなの当たり前、知ってるよと思うかもしれませんが、実際は思ったよりもハードだと言っていました。
会社では各部署がそれぞれ担当を持ちやっている事ですが、これらを自分で全てこなして、やっと収入になります。
収入がないうちは、スタッフを雇うことだって難しいです。
資金に余裕があって外注出来るなら別ですが。
フリーランスに自由な時間は考えているほどないと思ったほうがよさそうです。
「自由な時間」=「仕事が無い時間」ですから、自由な時間の多さは収入減ということになります。
①~④の中身をリアルに掘り下げてみる
前提:特定の分野や技術で稼げる能力を持っている
これはもう大前提です。
勘違いするかも知れませんので明確にしますが、やれる(作れる)能力と稼げる能力は別物です。
最近は専門学校を出たら一人前と思い込んで、すぐに個人で仕事を始めてしまうフリーランスもどきのフリーターが多いそうですが、専門学校ではやり方を教わるだけで稼げるようになるわけではありません。
専門学校でたくらいじゃ、どんぐりの背比べです。
中には天才もいますが一握り(実際、自分の専門学校でもいましたが、作品は在学中でプロと遜色ないクオリティでした)
友人は広告やチラシや名刺等を作成するデザイナーなのですが、専門学校卒業後は個人事務所でアシスタントをしていました。
それはなぜか?
やれる(作れる)能力を稼げる能力に磨く為です。
実際に稼いでる人がやっていることに携わって現場で学んで身につけていく必要があります。
②自分を営業する、または仕事を紹介してもらう
やっと稼げる能力が身についても、仕事の依頼がこない分には収入につながりません。
アシスタントなどから独立すれば前職場とか顧客から仕事を回してもらったり紹介してもらうこともありますが、企業やクライアントが見ず知らずの個人事業主にいきなり仕事を与える可能性は少ないです。
普通は自分から仕事くださいと営業していかないと、ただ待っているだけでは仕事は入ってきません。
作品や実績を見せるためのポートフォリオ作りやホームページの立ち上げと運営や管理、SNSでの発信やイベントへの顔出しと名刺交換などの活動も必要です。
ちなみに、これは仕事をする時間以外でやることになります。
③仕事の依頼を受け、それに応える
実績をつくる為には数をこなさないとだめで、最初は実績をつくる為にタダ同然の仕事を受けることも多いとのこと。
そんな中でも求められるクオリティの上を提供していかないと、覚えてもらったり実績にはならないです。
手を抜けば、それがそのまま自分の評価になって返ってきます。
④報酬をもらう
ここまでやって、やっと報酬をいただけます。
あとは、企業やクライアントにもよるそうですが入金が2~3ヶ月先だったり、入金が漏れていたり、約束の金額じゃなかったりと諸々のトラブルもあるそうなので、自分自身でチェックして管理することも必要とのこと。
フリーランスの仕事の収入は?
これ、気になりますよね。
フリーランスの仕事の収入はどのくらいなのか。
友人という立場を利用して、ズケズケと聞いてみました。
今の所、収入はサラリーマンの平均と同じくらいだそうです。
ガツーンと稼げる月もありますが、収入が少ない月もあります。
営業やイベントがメインの時は収入はありません。
毎月定額の収入ではなく不安定で、ボーナスもありません。
先にも言った通りタダ同然の仕事もありますし、実績がないうちは足元を見られることもあります。
ただ、実績が増えて評価や知名度が上がっていくと仕事が軌道に乗り、依頼価格が高くなったり、営業しなくても依頼を受けるようになるそうです。
その中で得られた報酬で人を雇ったり、法人にして会社を立ち上げたりすれば、できる仕事の量と範囲が増えて更に収入が増えます。
そうなれば、サラリーマンではなかなか難しい年収1000万も越えて収入は右肩上がりに増えるとのこと。
名前を聞いただけでわかる巨匠とか、有名な○○を手がけた人とかにもなれば、その上のケタも夢ではないそうな。
収入がゼロのリスクもありますが、収入が跳ね上がる可能性も大いにあると。
安定はないが稼げる可能性も大きいということです。
フリーランスの仕事での悩みって?
可能性が大きいことは分かりました。
ですが、それに伴った苦しさもあります。
苦しい時期を乗り越えられないと、先もない。
なので、軌道に乗るまで踏ん張れるかどうかが鍵です。
フリーランスの悩み
フリーランスには、フリーランスならではの悩みもあります。
収入が不安定というのも、その一つでしょう。
友人が言っていたことは、こんな感じです。
・自分が休めば収入も止まる
サラリーマンとは違い月給制ではないので、自分が休むと当然収入も止まります。
有給休暇もないので、長期の旅行や休暇、体調不良は怖くて考えられない。
・やることが多すぎて、時間が足りない
依頼された仕事の納期に追われながら打合せや営業や作品制作し、イベントに顔をだして名刺交換、食事にも行ってSNSに投稿し、ホームページを更新して帳簿も管理。
家族がいれば、家族サービスも...
身体と時間がいくらあっても足りないです。
・孤独である
仕事の業種によりますが、基本的には一人で仕事をするので会話をしながら仕事をする相手もいないし、アドバイスや間違いを指摘してくれることもない。
自分が正しい方向に進んでるか分からなくなることがあります。
・信用が低い
フリーランスは、会社員とは違い社会的信用が低い。
クレジットカードや住宅ローン、賃貸の申し込み等は審査落ちがザラだそうです。
どうしても必要な人は、独立前にした方が良いとのこと。
・確定申告が面倒
領収書を集めて仕分けし、毎日帳簿をつけて管理。
白色や青色で申告など、今まで会社がやっていてくれてたことを自分でやらなければいけません。
ちなみに無申告にしていると後々たいへんなことになるそうです。
どうでしょうか?
大きく稼げる夢や可能性は、この上に成り立っているのですね。
フリーランスの仕事まとめ
●フリーランスの仕事の探し方を聞くと最初のうちは自由な時間がほとんどない
●フリーランスの仕事の収入は不安定でリスクもあるが大きく稼げる可能性もある
●フーランスの仕事の悩みは、サラリーマンとは違う種類のものだった
イメージしていたよりも本当にシビアですよね。
あっ、あと
それでも、フリーランスになりたいという人へ向けて友人からメッセージです。
友人はフリーランスになった頃、約300万の貯金があったそうなのですが、一年弱でほとんどなくなりました。
理由は、仕事が軌道に乗るまでの生活費がほとんどで、残りはパソコンや機材等の経費だそうです。
開業資金という大げさなものではないですが、独立後の当面の生活費がないのは危険と言ってました。
帰り際の話ですが今度、専門学校の友人7~8人で誕生日パーティーやるから遊びにきなよって誘ってくれましたので、その時に何か話を聞けたら記事にするかも知れません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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