京都五山の送り火2016!見える場所と鑑賞スポットのおすすめを紹介
2016/07/21
京都の夏の夜空を鮮やかに彩る「京都五山の送り火」は、祇園祭とともに京都を代表する夏の風物詩です。
街全体が幻想的な雰囲気に包まれ、とても印象的な情景になります。
そんな京都五山の送り火2016年の日程や時間と、見える場所からおすすめの鑑賞スポットまでご紹介します。
京都五山の送り火2016年の日程・時間
京都五山の送り火は、お盆にお迎えしたご先祖様の霊を送り届ける意味を持つ行事ですので、毎年8月16日の夜に開催されます。
2016年は8月16日(火)に、五山の名の通り五ヶ所での送り火が執り行われます。
京都では、お盆に帰ってくるご先祖様のことを「お精霊さん(おしょうらいさん)」と呼び、京都を取り囲む山々に文字をかたどった送り火を灯すことによって、街全体でお精霊さんを送り届けるのですね。
五山の送り火それぞれの場所と点火時間は次のようになっています。
【五山の送り火の点火時間】
①大文字
時間:20時00分
場所:左京区浄土寺の東山如意ヶ嶽
②松ヶ崎妙法
時間:20時05分
場所:左京区松ヶ崎西万灯籠山「妙」
左京区松ヶ崎東大黒天山「法」
③舟形万灯籠
時間:20時10分
場所:北区西賀茂船山
④左大文字
時間:20時15分
場所:北区大北山
⑤鳥居形松明
時間:20時20分
場所:右京区嵯峨鳥居本の曼荼羅山
【五山の送り火の地図一覧】
送り火が行われる場所は上記の通りになりますが、点火当日は関係者以外が山に登ることは許されていませんので、離れた場所からの鑑賞になります。
そして、五山の送り火の雨天時の開催については、よほどの大雨や台風などにならない限りは決行されるとお考えくださいね。
京都五山の送り火が見える場所は?
京都五山の送り火には、それぞれに特徴や意味があります。
ですので、火文字の特徴や意味を含めて五山それぞれの送り火が見える場所をご紹介します。
大文字
五山の送り火の中で一番有名な大文字は、京都の送り火の代名詞とも言えるほどで地元でも大文字と言えばこの送り火を指します。
大文字の名の通り「大」の形の火文字が灯されますが、大北山の左大文字と区別して「右大文字」とも呼ばれています。
細長くて美しい特徴から、女性型なんて表現をされたりもするそうですよ。
気をつけていただきたいのは、大文字焼きという呼び方は蔑称にあたるので使ってはいけません。
【大文字が見える場所】
・鴨川の河川敷
・今出川大橋
・京都御所
松ヶ崎妙法
ここでは、松ヶ崎西山と東山それぞれに「妙」と「法」の火文字を灯します。
場所は二ヶ所になりますが、妙法を合わせて五山のひとつと数えるのですね。
妙法の字は日蓮宗(法華宗)の題目の妙法蓮華経からとったものであることが由来とされています。
【松ヶ崎妙法が見える場所】
・鴨川河川敷の上流
・北大路橋
・北山通り
舟形万灯籠
舟形万灯籠は文字ではなく、船の形を表して灯します。
これには理由があって、ここを管理する西方山を開いたお坊さんが唐の国から帰ってくる際に海が荒れて船が沈みそうになりました。
その時に念仏を唱えて仏様に祈ったところ、船が沈むことなく無事に帰ってくることができたので、船の形の火文字を作るようになったそうですよ。
【舟形万灯籠が見える場所】
・北山通り
・御薗橋
左大文字
京都の左側で「大」の火文字を灯すことから、東山如意ヶ嶽の大文字と区別して「左大文字」と呼ばれています。
繊細な右大文字に比べると、太くて力強い見た目の特徴から男型なんて言われることもあり、300年以上の長い歴史の中で「天」という時代もあったと伝えられています。
【左大文字が見える場所】
・平野神社
・金閣寺周辺
鳥居形松明
こちらも舟形万灯籠と同様に、文字ではなく鳥居の形を表した火文字になります。
愛宕山(あたごやま)への参道にある鳥居が由来であると言われていて、松の木を使うため他の火文字よりもオレンジがかった色味が特徴的です。
ですので、その特徴から五山の送り火の中で最も鮮やかとも言われていますよ。
【鳥居形松明が見える場所】
・広沢池
・嵐山の渡月橋
京都五山の送り火の鑑賞スポットとしておすすめは?
ここまでは、五山の送り火が見える場所をご紹介してきましたが、どの場所で見たらいいか分からない場合もあると思います。
そんなあなたに役立つ、京都五山の送り火の鑑賞スポットでおすすめの場所をご紹介します。
おすすめの鑑賞スポット
京都御所
京都御所にある建礼門の前の広場から真横に一番有名な大文字が見えます。
見ることができる送り火はひとつだけですが、他の鑑賞スポットよりも混雑していないので、人混みが苦手な人向けの穴場になりやすい鑑賞スポットです。
北大路橋
地下鉄「北大路駅」の横の北大路橋からは、大文字と松ヶ崎妙法を見ることができます。
五山の送り火をたくさん見たい人におすすめの鑑賞スポットで、点火時間の20~30分前頃から人が集まりはじめるとの口コミ情報もあります。
北山通り
北山通りのノートルダム女子大学付近から、松ヶ崎妙法の両方を綺麗に見ることができます。
そして、北山大橋を越える必要はありますが、舟形万灯籠も見ることができる鑑賞スポットになります。
その他には、交通が不便な場所になりますが左大文字は金閣寺・鳥居形松明は広沢池が鑑賞スポットとしてはおすすめの場所になります。
京都五山の送り火のまとめ
●京都五山の送り火2016年の日程は8月16日(火)、時間は20時から順に点火
●京都五山の送り火が見える場所は、それぞれによって違うので確認する
●京都五山の送り火の鑑賞スポットでおすすめの場所は、上記を参考に
もし、あなたが観光で京都にお越しになるのでしたら、帰りに買うお土産の情報もチェックしてみてはいかがでしょうか。
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五山の送り火は、点火してから消えるまでが約1時間ほどになります。
ですので、たくさん見ようとするよりは事前に場所を決めておいて、鑑賞スポットから見える送り火だけを見届けるほうが風情を楽しめますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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