お中元のお返しはマナーとしていつまでにするべき?お礼状は必要?
2016/06/15
お中元が届いたら、もらいっぱなしにしていませんか?
まずは、きちんとお返しをするのがマナーです。
相手との今後の人間関係のためにも、お返しをするのは大切なことです。
電話でのお礼だけで済ませてしまう場合も多いようですが、ハガキでもいいのでお礼状を出すことは常識とされています。
今回は、お中元のお返しのマナーについてになります。
お中元のお返しのマナー
お中元は、日頃からお世話になっている方へのお礼や感謝の気持ちを伝えるものであり、お祝いではありません。
ですので、原則としてお中元をもらった場合のお返しは必要ありません。
ただ、お中元を贈っていただいた心遣いに対して感謝の気持ちを伝えることがマナーであり、品物が無事に届いたことを知らせる意味合いもありますので今後の人間関係のためにも、お中元をいただいたら礼状を返すことが必要です。
お返しをする時の注意点
お中元をいただいた相手によっては、品物でお返しをするケースも最近では増えてきています。
その場合には、お返しで送る品物の金額に注意が必要です。
お返しの金額の相場を間違えると、贈る相手に対して失礼な意味合いになってしまいます。
相手からいただいた品よりも明らかに高額の品をお返しした場合は「次からはお中元を送らないで結構です」の意味合いが含まれますし、相手が気を悪くされることもあります。
ですので、相手からいただいた品と同等程度の金額の品物を選ぶよう十分に配慮してくださいね。
お中元のお返しはいつまでにするべき?
お中元のお返しは、まず相手の心づかいに対するお礼を伝えることが最優先です。
できるだけ早くお礼状を出したり、届いた時に電話をかけるなど、相手にとっては品物が無事に届いた知らせにもなって安心しますので、お中元が届いた日から数日中には形として相手に伝えることがマナーとしても大切です。
そして、メールや電話・FAXだけでのお礼で済ませるのではなく、お中元が届いたことをお知らせしてお礼を伝えた後に礼状を出すまでがマナーになります。
品物でお返しをする場合
お中元のお返しを品物でする場合も、まずはメールや電話・FAXなどでお礼を相手に伝えるようにします。
そうすることで、相手にお中元が届いたことをお知らせすることの他に、お中元のお返しを選ぶ時間も作ることができます。
先にお礼を伝えているので、お返しで送る品の金額の相場に配慮しながら、焦らずじっくりと選べることに繋がります。
選んだ品をいつまでに送ればいい?
お中元のお返しで選んだ品を送る場合は、お礼という名目ではなく暑中見舞いや残暑見舞いとしてお返しするとスマートです。
ですので、のし紙の表書きを「暑中御見舞」や「残暑御見舞」にして、8月上旬から中旬頃には届くようにするといいでしょう。
その際は、お返しの品物が届く2~3日前に送り状が届くようにして、送り状の文中にお中元のお礼を含めるようにすると相手も気持ちよく受け取ることができます。
参考記事:お中元のマナー『のし紙と送り状』について
お中元のお返しでお礼状のポイントは?
お中元のお礼状は、はがきに書いて出しても問題はありませんが正式には便箋に書いて出すのがマナーです。
そして、お中元のお礼状の基本的な構成は次のようになります。
お中元のお礼状の構成
①季節のあいさつ
②相手の近況を尋ねる
③お中元を頂いたことに対してのお礼
④日頃お世話になっていることのお礼
⑤親しい相手の場合はそれとなく、こちらの近況を報告
⑥相手の健康を気づかう言葉などで結ぶ
⑦⑧日付や氏名
お中元のお礼状の例文
拝啓 暑さ厳しき折 ○○様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
お陰様で、私たちは皆、元気に過ごしております。
さて、この度はお心のこもったお品を頂き、誠にありがとうございました。
私も含め家族一同大変喜び、早速美味しくいただきました。
いつもながら細やかなお心遣いに恐縮するばかりです。
まだまだ厚さが厳しい時期ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
○○年 盛夏
氏名
上記を参考に、まず①お礼の気持ちを述べて、②自分だけでなく家族も喜んでいる様子を伝え、一年で最も暑い時期であるため③相手の健康を気づかう言葉を入れるのがポイントになります。
お中元のお返しのまとめ
●お中元のお返しは原則として必要ないが、マナーとして礼状を返す
●お中元のお返しは、なるべく早くお礼を伝えた後にお返しするのがマナー
●お中元のお返しは、礼状も含めて感謝の気持ちを伝えることが大切
相手の好意に感謝する気持ちを込めて、お返しやお礼状を出すことで、相手との今後の人間関係にも繋がります。
ですので、お中元のマナーを押さえて人間関係もスムーズにしたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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